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マンションの売却相談で、たまにではありますが「今まで払ってきた修繕積立金って戻ってくるの？」とご質問される方がいらっしゃいます。

答え…管理費も修繕積立金も戻って来ません(≧∇≦)

なぜ戻って来ないのか？ご説明します！マンション購入や相続などで所有者となった方は、全員そのマンションの組合員となります。その組合員全員でマンションの管理維持をして行くのが管理規約等で定められています。

管理費…日々かかってくるお金です。管理人・管理会社への支払い、エレベーターなどの設備機器の点検、警備システムなどの費用、共用部分の定期的な清掃費など。

修繕積立金…20年～30年に渡る長期修繕計画を元に、将来に渡り共用部分の修繕が必要となるお金を組合員で貯めておくお金です。外壁の塗装・タイルの張替え、屋上の防水工事、給水管等の工事など。

そんなお金を所有者が変わる度に返金したら…。そういう事です(^▽^)

【管理費・修繕積立金を滞納していたらどうなる？】

管理会社が入っているマンションだと管理会社が「重要事項調査報告書」と言うものを発行します。その売却しようとしているお部屋の滞納があるか？またマンション全体で他のお部屋で滞納があるのか把握する事が出来ます。相続された方は、相続したものの滞納があれば支払う義務を負うので確認するようにしましょう。滞納してるお部屋を売却する事も出来ますが、買手からするとあまり印象は良くないため、滞納している分は支払っておく方が高く売却出来ます。

【修繕積立金は年々高くなる！】

建物は年々古くなるので、5年～10年を目安に修繕積立金は徐々に高くなります。また大規模修繕工事などでは数年に渡り修繕積立金とは別で臨時に修繕積立一時金と言う名目で支払う事もあります。

「増額前に売却した方が、買手がつきやすい」と促す不動産屋やコラムなどもありますが、買手も増額が分かって購入するし、その説明を仲介会社はしないといけないので、買手がつきやすいって言うのはウソですね！買手の立場で考えれば、「増額かぁ～」って何か損した気持ちになりませんかね！？別に損はしないんですけどね( ´∀｀ )

管理費・修繕積立金を抑えるため、自主管理に切り替える方法もありますが、組合員の負担も大きくなるため、やはり管理会社を入れているマンションがほとんどです。